ジャズで演奏される楽器は、音色が違うだけでなくそれぞれ役割があります。通販サイトでは、レーベルやアーティスト名だけでなく、楽器からもCDを検索できるため、CDを購入する前に楽器に関する知識を深めておくことをおすすめします。ジャズで使われる主な楽器は、次の6つです。
ピアノ
ピアノは旋律と和音を一緒に奏でたり、打楽器のようにリズムを刻んだりすることも可能な万能楽器です。「小さなオーケストラ」という異名で呼ばれているように、ピアノは幅広いジャンルの音楽を表現できます。ジャズの曲では主役になることも多いですが、トランペットやサックスなどが主役の曲では脇役として活躍します。作詞作曲や編曲にも使われる楽器です。
・ピアノを演奏するジャズアーティスト
セロニアス・モンク、バド・パウエル、ビル・エヴァンス
ベース
ベースはジャズの低いパートを奏でる楽器で、4分音符が続くラインを演奏することが多く、ジャズ曲にグルーヴを生み出す役割があります。ベースは楽器の中では地味な存在ですが、バンドの要となる存在でもあるのです。グルーヴ感で曲の仕上がりも変わるため、ジャズ曲の好き嫌いはベーシストの違いによることも少なくありません。
・ベースを演奏するジャズアーティスト
チャールズ・ミンガス、ポール・チェンバース、レイ・ブラウン
ドラムス
複数の太鼓とシンバルで構成されたドラムセットのことで、ビートを刻むことで曲の速さを決める役割を担っています。ドラムには音階がありませんが、リズムだけで音楽を表現できるため、ジャズでは主役になることも少なくありません。初めてジャズの生演奏を聞いた人のほとんどが、ドラムの音色に衝撃を受けるといわれるほどドラムは表現力に富んだ魅力のある楽器です。
・ドラムを演奏するジャズアーティスト
マックス・ローチ、アート・ブレイキー、フィリー・ジョー・ジョーンズ
トランペット
ルイ・アームストロングやマイルス・デイヴィスなど有名アーティストが演奏していることから、ジャズというとトランペットを連想する方も多いのではないでしょうか。
トランペットは音域が狭いためジャズには向いていないのですが、ジャズの天才プレイヤーたちが主役にまで押し上げた楽器でもあります。トランペットは唇の振動を使って音を出すため、サックスなどよりも人間味のある音色を楽しめるのが特徴です。
・トランペットを演奏するジャズアーティスト
ルイ・アームストロング、ディジー・ガレスピー、ファッツ・ナヴァロ
アルト・サックス
サックスは音が高い順に「ソプラノ」「アルト」「テナー」「バリトン」という種類があります。高音域の音色を奏でるアルト・サックスは、ビ・バップやハード・バップの頃から主役に選ばれるようになりました。メインテーマのソロ演奏の楽器には、アルト・サックスが選ばれることが少なくありません。
・アルト・サックスを演奏するジャズアーティスト
チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、キャノンボール・アダレイ
テナー・サックス
テナー・サックスはアルト・サックスより一回り大きいサイズで、数あるジャズ楽器の中でも、日本人が最も好む楽器といわれています。渋い音色が特徴で、豪快なソロ演奏にぴったりの楽器です。
・テナー・サックスを演奏するジャズアーティスト
ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、スタン・ゲッツ
ジャズで使われている楽器の種類はオーケストラと比較すると少ないですが、それぞれの楽器に役割があり、同じ曲を異なる楽器で演奏すれば違った味わいになります。ジャズに興味があり、これからジャズを聞いてみたいという方は、世界的に有名なジャズのアーティストがどのような楽器を演奏しているのかを把握しておきましょう。楽器について理解しておくことで、ジャズの音楽をより深く楽しんでいただけます。
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